北十字学園探偵部
私は翌日増田と一緒に帰った。

増田は駄菓子屋に立ち寄った。
小さいころからの行きつけらしい。

表にベンチがあって、そこに座り、ラムネを飲んだ。

喉を炭酸が駆け、目が覚めるようだった。陽は長い、6時でもまだ十分に明るかった。


「なあ増田」


「ん?」


「お前どんな女の子が好きなんだ?」
仕事と割り切ると不思議とこんなことがいえた。

「な、な、何だよいきなり」

「ちょっと聞いてみただけ。どんなのがタイプ?」

「ん〜、いや、なんていうのかな」
増田は顔を真っ赤にした。


「答えろサル」

「オホッ、オホッ、ウキー!」

「で、お猿さん。質問に答えなさい」
< 142 / 266 >

この作品をシェア

pagetop