北十字学園探偵部
「え、つまり……」
「言わなくても分かるでしょ」
「そうか、そういうことか……」
私も増田が好きなんだよ。
この言葉が喉まで上がってきた。
それをこらえた。
これをいったら、どんなにスッキリするだろう。
でもそれは茜に対しての裏切りになる。
恋愛相談を持ちかけた相手が、じつは同じ相手が好きだなんて。
「あんた私のことどう思ってるの?」
と、聞きたい。でも、それは無理だ。
そんな勇気もない。
「そうか。そうか……」
増田は立ち上がると、フラフラと家の方向に歩いていった。
「言わなくても分かるでしょ」
「そうか、そういうことか……」
私も増田が好きなんだよ。
この言葉が喉まで上がってきた。
それをこらえた。
これをいったら、どんなにスッキリするだろう。
でもそれは茜に対しての裏切りになる。
恋愛相談を持ちかけた相手が、じつは同じ相手が好きだなんて。
「あんた私のことどう思ってるの?」
と、聞きたい。でも、それは無理だ。
そんな勇気もない。
「そうか。そうか……」
増田は立ち上がると、フラフラと家の方向に歩いていった。