北十字学園探偵部
雪見が会計を済ますと、私たちは歩き出した。

雪見は同じ高一だという。
髪は短く、こざっぱりしていて、小麦色に焼けていた。


「南雲さんは合宿でここに?」
「まあ、そうなるかな」

「何部?」
「探偵部」


「え?」

まあ、そういう反応になるわな。

「変わった部活だね。何日ここにいるの?」
「二日間」

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