北十字学園探偵部
音笛未来は仲間二人と、伝道のように、ブラッククラウンへの加入を生徒たちに進めた。

加入条件はただ一つ。

バックヤードユニオンを打倒すること。

そして今や数は50人は下らない。
彼らは揃って、同じバッチをした。

私は動静を眺めていた。


ある放課後、私はのぞみと部室にいた。

「聞いたか南雲。西校舎の三階の話を」

「いえまだ聞いていません」
「ブラッククラウンは解放区を作ったらしい」

「かいほうく、ですか?」
「そうだ。昼休みや放課後になると、西校舎三階の廊下に見張りが立ち、バックヤードユニオンが入れないようにしているらしい」

「なるほど」

「これはかつてチェゲバラがやったことと同じだ。リーダーの音笛というやつはなかなか頭がきれる」

そんなことをのぞみはいった。
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