北十字学園探偵部
「本当にバックヤードユニオンが黒幕なんですかね」
私はのぞみと優介に問いかけた。


「宮下の情報がどこまで信用できるかは分からない。ここで必要なのは証拠だ」
優介がいった。


「証拠、確かにこの話を誰かにしたところでオオカミ少年ですよね」


「少しさぐりを入れてみるか」
優介が私を見つめた。

「どうやって?」

「俺は小難しいことは苦手だ。正面から行ってみることにする。結城どう思う?」


「そうだな。少し揺さぶればまた何かが分かるかもしれない」


< 228 / 266 >

この作品をシェア

pagetop