北十字学園探偵部
「どうしてブラッククラウンが俺たちを狙うんだ」
優介がひとりごちた。


「バックヤードユニオンが俺たちを狙うならまだ分かる。土屋の言葉を信じるなら、本来バックヤードユニオンが俺たちを圧迫するはずだ」
のぞみが目を細めた。

夕闇が迫る。私たちの影は大きく伸び、陽は一日の勤めを終えようとしていた。

「音笛の指示だといってたな。音笛の狙いは打倒バックヤードユニオンだけではないのか」
のぞみがいった。


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