北十字学園探偵部
「早速だが、話しておきたいことがある」松夫がいった。

「聞こう」
雄大が岩石のような声でいった。

「若松と二村がしくじって、探偵部がかぎまわっている。どうするべきか」

「口封じは通用しませんよね?」
総太がいう。

「無理だろうな。竺丸と結城は脅しにのる相手じゃない」

「それはまいりましたね」

「そうだ、それにブラッククラウンは暴走を始めている」

「音笛とは話しました?」

「ああ、話した。抑えられなくなるのは時間の問題だろう」
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