北十字学園探偵部
♯32
その日を堺にバックヤードユニオンは弱体化していった。
ブラッククラウンは目的をとげたのだった。
茜から電話が来たのは、それから数日経ったころだった。
「今何やってる?」
「部屋でテレビ見てるよ」
「出れる?」
「うん」
私たちは公園で会った。
「映美」
「何?」
「ごめん」
「え?」
「私考えたんだ」
「何を?」
「増田君のこと」
私は公園から見える夜の街の灯りを見ていた。
「私諦めたから」
茜はそっといった。
「そう」
「映美、増田君には、映美しかいないんだと思う」
「え?」
「増田君と幸せになって」
「私もごめん」
「いいの、映美が幸せになってくれれば」
「本当にいいの?」
「うん。だって映美は私の親友だから。今迄冷たくして本当にごめんね」
ブラッククラウンは目的をとげたのだった。
茜から電話が来たのは、それから数日経ったころだった。
「今何やってる?」
「部屋でテレビ見てるよ」
「出れる?」
「うん」
私たちは公園で会った。
「映美」
「何?」
「ごめん」
「え?」
「私考えたんだ」
「何を?」
「増田君のこと」
私は公園から見える夜の街の灯りを見ていた。
「私諦めたから」
茜はそっといった。
「そう」
「映美、増田君には、映美しかいないんだと思う」
「え?」
「増田君と幸せになって」
「私もごめん」
「いいの、映美が幸せになってくれれば」
「本当にいいの?」
「うん。だって映美は私の親友だから。今迄冷たくして本当にごめんね」