北十字学園探偵部
「よし、走れ」
「へ?」
「グラウンドの端まで行って、俺に電話してくれ」

マジっすか先輩!ケッコーな距離がありまっせ。

私は走った。
そして電話をかけた。

「こっちが見えるか?」
「見えません」
「よし、俺が見えるまで横に移動しろ」

私はいわれたとおりにカニ歩きをした。
「見えました!」

「よし、戻ってこい」
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