北十字学園探偵部
部屋は小さかった。畳六畳くらいだろうか。本棚には茶色くなった本が無造作に並べられている。床にも本がうず高く置かれていた。壁には掛け時計が掛かっていて、5時45分をさしたきり、動く気配はなかった。
裸電球が一つ。
灯りに二人の男女が照らされていた。
「入部希望?」
くたびれたソファーに座っている男性がいった。すごく太い声だ。
「いえ、あのその……」
私は言葉につかえた。
なんだか湿ってて、部屋に入ったことを後悔しはじめていた。
「まあ、座って」
男はいった。
「はい」
…………
「俺は部長の竺丸優介(ジクマルユウスケ)。こっちは副部長の結城のぞみ(ユウキノゾミ)」
優介は隣に座っているのぞみを指差した。
「それで君、入るの?」
のぞみがいった。
「あの……、はい」
ついうっかりいってしまった。
いえ、違いますとは言えない空気だったから。
「そうか。名前は?」
のぞみは訊いた。
「南雲映美です」
「よろしくな」
私は入部届けを書いた。
「あの……、他の部員はどこです?」
「ああ、君で三人目だ」
大丈夫かな私……。
裸電球が一つ。
灯りに二人の男女が照らされていた。
「入部希望?」
くたびれたソファーに座っている男性がいった。すごく太い声だ。
「いえ、あのその……」
私は言葉につかえた。
なんだか湿ってて、部屋に入ったことを後悔しはじめていた。
「まあ、座って」
男はいった。
「はい」
…………
「俺は部長の竺丸優介(ジクマルユウスケ)。こっちは副部長の結城のぞみ(ユウキノゾミ)」
優介は隣に座っているのぞみを指差した。
「それで君、入るの?」
のぞみがいった。
「あの……、はい」
ついうっかりいってしまった。
いえ、違いますとは言えない空気だったから。
「そうか。名前は?」
のぞみは訊いた。
「南雲映美です」
「よろしくな」
私は入部届けを書いた。
「あの……、他の部員はどこです?」
「ああ、君で三人目だ」
大丈夫かな私……。