まだ見ぬ明日へ〜to unseen tomorrow〜
火葬場でボタンを押す瞬間を見るのが辛かった気もするし、何も思えなかったような気もする。

煙となって、空へ昇ってくおじいちゃんを見つめながら、私は後悔した。

ありがとうって言えなかったから。

最期かもしれないって感じてたのに、目を背けたから。

おじいちゃんは、いっぱいいっぱい伝えてくれたのに。

言葉で伝えるって大事だなって思った。

思ったことを素直に伝えるようにしようって思った。
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