BLUE SOWRD
「そうか、やっぱりアヤメなわけないよな。お前まだ14とかだろ?」

浩太は下を向いて悲しげに言った。
「はい。まぁ。」

浩太は少し微笑んで、
「名前はなんて言うんだ?」

どうしよう。私はアヤメなわけだし。

「なぁ?名は?」

「ヤっヤメです。八に女で八女」

お母さんが好きだったお茶の名前、八女何とかっていうんだよね。
アヤメだから八女。我ながら一瞬で名前ができるなんて。

「・・・ふーん。八女言うんだ。俺は浩太。」

浩太・・・。やっぱり浩太なんだ。

でもなんで?なんで大人になっているんだろう。。。

「あの、すみません、今って平成何年でしたっけ?」

浩太はへんな顔で私をみた。

「は?お前記憶喪失でもなっちゃった?」

「え?」

「今はもう平成なんかじゃねーよ。年号はなくなったよ。今は2020年だよ。」
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