BLUE SOWRD
「これ、ちょうどいいでしょ?」
浩太が部屋の奥のクローゼットから服を出している。
「はぁ・・・ちょうどいいと思いますけど」
「だろ?これ妹のなんだよ」
妹?浩太の?ああ、凛子ちゃんか。わたしたちと6、7才離れた子。
今はここにいないのだろうか。
「今、その妹さんは?」
浩太はほんの、少しだけ躊躇った。
「3年前に死んだ。もしかしたら殺されたのかもしれないけれど」
「え?」
そんな。凛子ちゃんまで。
「はい、これどう?」
無理に明るく言ったかのように見えた。
「え」
それは私が着ていた制服だった。