まんまと罠に、ハマりまして
私から告白したわけじゃないのに。
なんで?って。
普通、


─逆じゃない?


そう思い始めたら、なんだろう。
苛っとしてきて。


「お世話になっております。広報部の渡来です。打ち合わせの件なのですが」


チェックを済ませて、アポを取って。


「課長。チェックお願いします」


あえてどっさりと。


「…わかった」


書類をまわして。


「訂正終わりました」
「え、もう?ありがとう」


黙々と仕事をした。
けっこうなハイペースで。

< 114 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop