まんまと罠に、ハマりまして
苛々をぶつける、じゃないけど。
多分、そんな感じ。

でも。
もちろん、ミスはないよう。
そこは慎重に。
課長に怒られるのは怖いし…。
みんなに迷惑もかけてしまうから。


「課長。こちらもお願いします」


そんな私を、課長はどう思っていたのか。


「…置いといてくれ」


若干。
引きぎみだったような気もして。
さすがにそこは課長。
顔には出さなかったけど。


「病み上がりなんだから。無理しないでね、渡来さん」
「あ、はい。大丈夫です」


それが落ち着いたのは。
ランチを済ませてからだった。
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