まんまと罠に、ハマりまして
もちろん。
その後、課長と話す機会はないし、目が合う事もなく、定時になり。
「渡来。あがっていいぞ」
「あ、でも…」
「いいから、あがって、渡来さん。あと少しで終わるから」
「小杉さん…」
圭くんとの事がなければ、それはいつもと同じ流れなのに。
「では。お先に失礼します…」
後ろ髪を引かれるような気持ちで、私は職場を後にした。
背中に、課長の視線を感じる事もないまま…。
「…………」
私が先にあがるのは、ほぼいつものルーティーンで。
課長もいつも通りと言えばいつも通り。
私が職場を出た後に、課長からのLINEが届いて、遅くなりそうな時は家に帰るし、すぐに課長も出られそうなら、私は課長の部屋に向かう。
でも。
その後、課長と話す機会はないし、目が合う事もなく、定時になり。
「渡来。あがっていいぞ」
「あ、でも…」
「いいから、あがって、渡来さん。あと少しで終わるから」
「小杉さん…」
圭くんとの事がなければ、それはいつもと同じ流れなのに。
「では。お先に失礼します…」
後ろ髪を引かれるような気持ちで、私は職場を後にした。
背中に、課長の視線を感じる事もないまま…。
「…………」
私が先にあがるのは、ほぼいつものルーティーンで。
課長もいつも通りと言えばいつも通り。
私が職場を出た後に、課長からのLINEが届いて、遅くなりそうな時は家に帰るし、すぐに課長も出られそうなら、私は課長の部屋に向かう。
でも。