まんまと罠に、ハマりまして
「私の話より、圭くんは?すごいよね!キュービックに転職って」
今は考えないように、思っても。
どうしても課長が頭を掠めてしまって。
私はあえて、語尾をあげて話しかける。
「かなり頑張ったからなぁ。その分、翼には悪いことしたなって…」
「え?」
「ずっと。謝りたかったんだ。それに、お礼も」
「え、なに?私は何も…」
「今の俺があるのは、翼のおかげだから」
そんな私に、真剣だけど、どこかやわらかい表情で。
圭くんが言葉を続ける。
「あの時。文句ひとつも言わないで、別れを受け入れてくれたろ?責めることもしなかったし。ほんと、ごめん」
「全然だよ!そんな、謝んないで」
「や…。就職してから、なかなか会う時間も取れなくなって、寂しい思いもさせてただろ?それでも、翼はいつも笑顔で俺と会ってくれてた。ありがとな」
「圭くん…」
今は考えないように、思っても。
どうしても課長が頭を掠めてしまって。
私はあえて、語尾をあげて話しかける。
「かなり頑張ったからなぁ。その分、翼には悪いことしたなって…」
「え?」
「ずっと。謝りたかったんだ。それに、お礼も」
「え、なに?私は何も…」
「今の俺があるのは、翼のおかげだから」
そんな私に、真剣だけど、どこかやわらかい表情で。
圭くんが言葉を続ける。
「あの時。文句ひとつも言わないで、別れを受け入れてくれたろ?責めることもしなかったし。ほんと、ごめん」
「全然だよ!そんな、謝んないで」
「や…。就職してから、なかなか会う時間も取れなくなって、寂しい思いもさせてただろ?それでも、翼はいつも笑顔で俺と会ってくれてた。ありがとな」
「圭くん…」