まんまと罠に、ハマりまして
そんな二人を前に。
場違いなのは、


─私?


強く感じて。


「…すいません。私、帰ります」


口にしながら、体はもう、 二人に背を向けていて。


「!渡来!」


なんだろう。
ドラマみたい、なんて。
突拍子もない事を思っていた。

だって、こんな場面。
ドラマでした見たことがなくて。
あぁ。
あとはマンガ。

それくらい。
恋愛偏差値が低い私には、どこか現実味がなかった。

もしかしたら。
現実だとすら、認識してなかったのかもしれない。

< 166 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop