まんまと罠に、ハマりまして
夢中で全てをぶちまけて、ちゃんと順を追って話せていたのか。


「なるほどねぇ~」


話終えた後、うんうん、と、みどりちゃんは1度うなづいて。


「ちょっとごめん」


隅に追いやられていたお兄ちゃんに、食事の支度をして、


「翼ちゃんも食べよ」


私にも促すと。


「これ食べたら、帰りなね」


食卓の席。


「…え?」
「帰るの」


にっこりと。
私にそう言った。
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