まんまと罠に、ハマりまして
みどりちゃーん!!

…と。
もちろん、ヘルプする暇もなく…。

もう今さら、だけど。
今こんなふうに元カノさんといるのは、正解、なんだろうか?
それとも。
振り切るべき、だったんだろうか…。


「お待たせいたしました」


そんな事をぐるぐる巡らせてる私の前で、元カノ…ゆきのさんは、サラダとパスタを口に運んでいる。

腹が減っては…という感じなのか。

でも、特に気負ってる様子もなく、上品に食事をすすめていて。

見た目通りのヒトなんだろう。

ちょっとキツイ感じも受けるけど、きれいな所作。
課長もそうだけど。
綺麗な人は、どんな動作も様になる。

ただ普通に食事をしてるだけなのに。
同性の私ですら、目を奪われてしまう。

課長とゆきのさん。
ほんとに、


─最強だったんだろうな


って。
お似合いの、ふたり…。


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