まんまと罠に、ハマりまして
もちろん。
いつまでもこのままじゃいけない事はわかっていた。
あんなふうに言い逃げするんじゃなく、課長とちゃんと、向き合わなきゃいけないんだと。

でも。

私は課長みたいには、やっぱりなれないから。
今はまだ、冷静には向き合えなくて。
無視してた事も、


「…謝ってなかった…」


思わず。
苦笑混じりのため息が出た。

もう、大人のつもりでいたけど。
頭で分かってる事を、未だに私は、行動で表せないらしい。
その方法が。
未だ、わからない…。


「…なに、してるんだろ…」


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