まんまと罠に、ハマりまして
「ごめん…。余計、翼の気持ちを混乱させたかもしれないけど。焦らせてる訳じゃないから」
「うん…」


いつもなら。
キャパオーバーになって、パニクって。
まともに思考なんか働かないはずなのに。
この時は違った。


「うん…」


それを、ちゃんと認識して、理解して。
私は『うん』と、返事をしていた。


「翼…」


むしろ、その言葉で。
頭の中が、クリアになったような。
そんな感じがあって。
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