まんまと罠に、ハマりまして
多分、初めて見た圭くんの真剣な表情(カオ)。
今までとは見たことのない、真剣な…。

でも、やっぱり圭くんは圭くんで。
その後は言葉通り、全くその事には触れず、ただ私を楽しませてくれて。


「じゃあ、またな」
「うん。今日はありがとう。ほんとに楽しかった」
「良かった。ゆっくり休めよ」
「圭くんもね」
「おぉ」


終電もなくなった深夜。


「おやすみなさい」
「おやすみ」


方向が同じだからと、タクシーで送り届けてくれた。

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