まんまと罠に、ハマりまして
LINEの通知音。
多分、


「圭くんかな」


冷凍庫から保冷剤を出して、タオルで包んで。
まぶたを冷やしながらスマホを手に取る。
手に取って。


「!」


思わず、私は保冷剤を落としてしまった。
同時に、胸も締め付けられて。


「っ……」


苦しくなって。
予想外の相手。
それは。


「……課長……」


からだったから。

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