まんまと罠に、ハマりまして
─ドキン…


胸が締め付けられて。
鼓動も速度を増す。

呼吸も少しだけ。
苦しくなる。

ただ、LINEが来ただけで、まだ読んですらもいないのに。

でも。
こんなふうになってしまう程、待ち焦がれていたもの。
自分からは出来なくて。
ただひたすら。
待ってしまっていたもの。

課長からの。
上條さんからの…。


─ドキン…


ただそれだけで。
また、視界がボヤけてくる。

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