まんまと罠に、ハマりまして
ギュッと目を閉じて、保冷剤を目に当てて。
私はもう一度、深呼吸をする。

そして。

保冷剤を目から外して、LINEを開いた。
検討外れの内容でも、望んでいるのとは違う内容でも。
逃げずにちゃんと、


─受け止めないと


思って。

そう思えたのは、私も変われてると。
成長してると、圭くんが言ってくれた事が大きくて。

ちゃんと、進めてるんだと。

だから。
そこから、後退はしたくなくて。
ちゃんとこのまま、前に進みたくて。
もしこの内容が違ってたなら。
私からちゃんと話せるよう、課長にそう送ればいい。

ただ、待ってるだけじゃなくて…。


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