まんまと罠に、ハマりまして
でも。
ここでモタモタしてる時間はない。
とりあえず、


「お湯ためてて良かった」


そう。
もう私は、約束をしてしまっていて。
課長も準備を始めてるはず。


「よし!」


保冷剤を握りしめて、私は浴室へ向かう。
顔のマッサージ器も握りしめて。
とりあえず、出来るだけの事はやらなくちゃいけない。
限られた時間の中で。

あまり長く、課長を待たせたくはなかった。

私も早く。
会いたかったから…。

という訳で。
私は大急ぎで、むくみとりをして。
目も冷やしまくって。
課長に会うための準備を急ぐ。

あぁ。
せっかく久しぶりに二人で会うのに。
しかも、迎えに来てくれるのに。
どうして私は昨日、泣き明かして。
あんなにお酒を飲んでしまったのか…。

後悔しても、どうにもならないんだけど…。
悔やまずにはいられなかった。


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