まんまと罠に、ハマりまして
「…って言っても。無理だよな」
「えっと、あの…」


あの後。
私はしばらく、ただ茫然としていて。
付き合うって、食事に、とか、ご両親への贈り物選びに、とか。
色々と考えて。

だって。
仕事をしてて、そんな素振りなんて全くなかったし。
あと考えられるのは、


─からかわれてる…?


それくらい。
だけど。


「まぁ、急だし。当然だな」


食事でも、買い物でも。
冗談でも、なかったみたいで。

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