まんまと罠に、ハマりまして
っていうか。
せっかく告白されてるのに、
(しかも、超絶イケメン!)
この状況。
全くニヤつけないし、浮かれることすら出来ない…。

嬉しいとかっていう前に、信じることが出来てない、的な。

そんな私に、課長はやはり、いつもとは違う優しい口調で。


「渡来」


私の名前を静かに口にすると。


「じゃあ、こうしよう」


また、ふわりと微笑んで。


「お試し期間を設けよう」


言った。
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