まんまと罠に、ハマりまして
「……り、ました…」
「え?」
「分かり、ました」
「いいのか?」
「はい…」


あまりに課長がいつもと違いすぎて。
知りたいかもって。
思ってしまった。

とりあえず、今日はこれで解放される、とも。

逃げ出したい、とまではもう、思ってはいなかったけど。
まずは一人で落ち着いて、この状況をちゃんと考えて、気持ちの整理もしたくて。

もう、相手が相手だし、事が事だし。
お試し期間。
頷いてしまったものの、ほんとにこれで良かったのかさえも。
私は判断できていなかった。


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