まんまと罠に、ハマりまして
「誰も、疑いもしないみたいですって言ったら、……だろうな…って」
週末。
ほんとなら、課長とデート…という所なんだろうけど。
「アッハハハ!ウケるー!」
課長は出張で、戻るのは月曜って事で。
「なかなかやるねーなんて思ったら。さすが翼ちゃん!」
私は兄夫婦の家にいた。
いま私の目の前で爆笑してるのは、義理の姉。
渡来みどり、29歳。
兄よりも、ほんとの姉妹のような感じで。
「で?まだ声、裏返ってんの?」
「や。ここ二日は、大丈夫だった。課長に、前より酷くなってどうするって言われて…」
「まぁ、だよねー。そりゃ課長も傷つくだろうしね」
「え?傷つく?」
「え、じゃないし。普通に考えて傷つくでしょ」
時々こうして、話を聞いてもらってる。
週末。
ほんとなら、課長とデート…という所なんだろうけど。
「アッハハハ!ウケるー!」
課長は出張で、戻るのは月曜って事で。
「なかなかやるねーなんて思ったら。さすが翼ちゃん!」
私は兄夫婦の家にいた。
いま私の目の前で爆笑してるのは、義理の姉。
渡来みどり、29歳。
兄よりも、ほんとの姉妹のような感じで。
「で?まだ声、裏返ってんの?」
「や。ここ二日は、大丈夫だった。課長に、前より酷くなってどうするって言われて…」
「まぁ、だよねー。そりゃ課長も傷つくだろうしね」
「え?傷つく?」
「え、じゃないし。普通に考えて傷つくでしょ」
時々こうして、話を聞いてもらってる。