まんまと罠に、ハマりまして
─ドキッ


課長からのLINE。
とっさに私は、辺りを確認してしまう。
見られたら、


─ヤバイ!


思って。

でも。
そんな心配は無用だったらしい。
小杉さんをはじめ。
既にもう、ほとんど皆、帰ってしまっていて。


「渡来、お先ー」
「あ、お疲れさまです!」


まだデスクが片付いていないのは、私だけだった。
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