まんまと罠に、ハマりまして
けど。
ここで予想外の事態。


「あ…。でも、飲んだら送れないな」
「え?」
「俺はやめておくかな」


課長が言い出して。


「あ、大丈夫ですよ。タクシーで帰るつもりで買ってきたので」
「や。でも…」
「ほんとに大丈夫です」


ミッションをこなすためには、私は飲まなきゃいけなくて。


「ひとりでなんて飲めません。一緒に飲みましょう!」


ちょっと強めに、課長を誘う。


「んー…。じゃあ。飲もうかな」
「はい!」


とりあえずは第一段階。
突破というところだろうか。



< 94 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop