2番目の彼女。

 この人、めんどくさい。



 梨咲に声かけて、良平に会って、出来たら3人で帰りたいな。



 そう思いながら、名前は知らない男を無視して歩く。






 「はーつーなーちゃぁーん」






 で、追いかけてくるのね。




 

 「ねぇ、俺の名前知ってる?」






 知りません。



 知るわけないでしょう、貴方の名前なんて。






 「おれねー三嶽雄大。雄大でいいよん」






 呼びません。



 絶対に名前で読んだりなんてしません。






 「また明日、三嶽くん」






 無理矢理笑顔を作ってそう言いながら、内心では、くそ三嶽、と呟いていた。
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