2番目の彼女。

最悪な気分なままで

 「良平っ、帰ろっ」






 梨咲は探しても見つからなかったから、良平の教室へ向かった。


 
 そこに、ちゃんと彼がいるのを確認してから名前を呼ぶ。



 さっきの人への苛々を抱えたまま。






 「ハナ」






 笑みを含んだ声で、良平がわたしを呼んだ。



 早くも友達が出来たみたいだ。



 


 「誰?彼女?」






 で、こういう時のお決まり突込み。



 ノッポ、って言葉がすごく似合う男子だった。






 「違う。幼馴染」






 良平は、いったい何度、こういうやり取りをしてきたんだろう、とふと思った。
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