2番目の彼女。
 突然難易度の高いことを言ってきた。






 「大丈夫だよ」






 これは、言わないと帰れない。



 幼馴染の直観がそう告げた。



 はやく家に帰って、良平に話を聞いてもらいたい。



 一刻もはやく、学校を出たい。






 「あの、ハナっていうのはニックネームで」
 「名前は?」






 そう言ってくるのは良平。



 今から言おうと思ってたの!



 と言おうかと思ったけれど、さすがに子供っぽいのでやめておいた。






 「和南城初菜、です、よろしくお願いします」






 ペコリ、と軽くお辞儀をした。



 すると、うん、よろしくー、とか。



 まさかの、なんか小っちゃい子みたいで可愛いねーなんて言葉も飛んできた。



 良平。



 貴方は、何故1日で、こんなに沢山の友達ができるの。



 改めて見回すと、その数10人程。



 才能。



 絶対、才能。
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