2番目の彼女。
 突然、後ろから名前を呼ばれた。



 初菜ちゃん、と。



 名前を。



 振り返ると、立っている、男。



 身長が高くて、ナヨナヨしてなくて、顔もカッコイイ。



 イケメン、って、いるんだ。



 だけど、そんなことはどうだってよくて。


 
 わたしは早く帰りたい。






 「また明日ね」






 ………What?



 なんですって?



 誰よ、貴方は。



 こんなの、普段だったらにこやかに対処するけれど。



 今日は、残念ながら。






 「さようならっ、誰か知りませんけどっ!」






 




 これが、出会い、だった。
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