2番目の彼女。

ウザキャラ?

 「初菜は部活、どうするか決めた?」






 長々とした入学式終了後。



 1年は体育館を出るまでは整列していたものの、廊下に出れば各自散らばってお喋り。



 わたしも勿論その一人。





 「んーん、まだ。梨咲は?」
 「決めてない。わたし、中学同様帰宅部でもいいかもな」
 「そっか」






 わたしも中学は帰宅部だった。



 とくにやりたい部活があるわけではないけど、わたしの中で作られている図式だと高校生=青春=部活。



 青春を謳歌してみるのも良い気がして。






 「やっぱり、この高校に入学したからには、大学も良いところ目指したいんだよね。部活とかやると大変そうだなぁって思って」
 「あぁ…そうなんだ」






 梨咲がいう事もわかる気がする。



 この高校の評判は上々。



 とにかく大学現役合格率が高い。



 それを目指して、中学時代から頑張ってきた。



 やっぱり進学重視だ。






 「大学受験、ねぇ」






 高校生になったばかりなのに大学、なんて。



 ………考えなくていいでしょう。



 うん。



 しばらくは、ね。 
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