×ルームメイトの内緒話×
「えー……改めまして、ただいま。
こちら皆さんご存知、如月紺さんです」
「ど……どうも」
テーブルに7対2で向かい合って座る。
森哉あたりは会釈するが、星智とかは緊張しまくってしまっている。
「紺さん、今どちらに住んでいるんですか?」
あたしの保護者みたいな意識があるのか、少し目つきを鋭くして聞く森哉。
こいつ……彼女でもいんのか?
そんな雰囲気を感じた。
「はい、以前はフランスに住んでいましたが、最近は桜花学園の近くに。
あのあたりが俺の故郷なんで」
紺のほうも、まるで面接のような緊張感。
そもそもあたしの弟に対して敬語使う必要も無いのに。