【完】こいつ、俺のだから。
看病
……うぅ、しんどい。
今日から学校だというのに……。
体育祭から2日が経つというのに、あたしの熱は、未だに下がらないでいた。
昨日は体育祭の振り替えでせっかくの休みだったのに、この熱のせいでまる1日つぶれちゃったし……。
おととい。
佐野に弱音を吐いたあと……ちょっと気まずかったけど、あたしは普通に体育祭に戻った。
足のケガの影響もあって、競技は補欠の人と代わることになったけど。
でも、クラスのみんなはリレーのことを責めないでいてくれた。
あたしに、お疲れって笑って言ってくれたんだ。
……たぶん、おそらくだけど、佐野がみんなに何か言ってくれたんだと思う。
あいつを責めるなよ、とかなんとか……。
まぁ、これはあたしの勝手な憶測だけど。
家に帰ってからは、体育祭で疲れたのか、それとも泣き疲れただけなのか。
よくわからないけど、とてつもない眠気があたしを襲って来て、その日はすぐに眠った。
そして次に目が覚めたとき。
なんと体中の寒気が収まらず、咳と喉の痛みというありきたりな症状が、あたしを襲ってきたのだ。