【完】こいつ、俺のだから。
じゃあそいつのかわりに俺が、そのときお前を助けてやってたら、
お前は俺を、好きになってくれたのか?
なんでそいつに助けられたんだよ……。
俺が、助けてやればよかった。助けてやりたかった。
……ずっと後悔していた。
もう見逃さない。
絶対に今度は、俺がお前を助けてやる。
そう決めた。
たとえお前に好きな奴がいたとしても、俺は諦めない。
だからずっと、ずっと、お前の視界に入っていたくて、
俺のことを、好きになってもらいたくて意地悪ばっかし続けた。
高校だって、もうちょっと上のところに行けたけど、お前と同じとこ選んで、お前を追いかけた。