【完】こいつ、俺のだから。
Chapter*2
もうすぐ体育祭
それは、朝のホームルームの時間だった。
約一週間後に控えた体育祭に向けて、なんと今更、体育祭実行委員を決めてるらしい。
主な仕事は体育委員や学級委員がするらしいんだけど、その補助的なもので、実行委員が必要なんだとか。
教壇の上に立つ担任が、ダラダラとそんなことを話している。
……まぁ、あたしには関係ない。
「ねぇ楢崎(ならざき)」
てなワケで、あたしは隣の席の楢崎に話しかけた。
「ん?」
「前に貸したDVDあるじゃん?あれの第二巻、もうすぐ発売なんだって!めっちゃおもろいらしいよ!」
「まじで!?あれ、一巻もおもろかったよな!やっべ、超楽しみ!」
「発売されて買ったら、また貸すね!」
「サンキュー!ぜってぇ見る!」