引き籠もりの双子の姉を救った俺。
部屋に戻って、ガムテープを引き剥がし、
緩衝材に包まれた中身を取り出す。
包装が多くて、たくさんゴミが出た。
ダンボール以外のゴミは捨ててきたので、
私は届いたグッズを少し、
ワクワクしながら手に取った。
ヘアブラシ、ヘアゴム、ピン、洗面用具、
など、
引き籠もって以来こだわらなくなった、
女子としての最低限のグッズを新たに買った。
少しずつ、変わりたい。
そんな風に思ったから。
新品のテキストは机に放置して、
かなり久しぶりに、ブラシを使ってみる。
手鏡は、部屋にあったので、
片手にそれを片手に持ち、
ボサボサの髪にブラシを通す。
「っ!?」
全然、通らねぇ…!
私はようやく焦った。
自分の髪の、危機度に。