引き籠もりの双子の姉を救った俺。





洗面台で久しぶりのドライヤーをし終えると、


髪の感触が、全然違った。




「〜っっ!」




感動して涙が出そうになる。
…ちょっと大袈裟か。




そして私は、ここでようやくブラシを使った。




これ、高かったんだよ。
せっかくだから奮発して
いいやつ買ってみようと思って。





「っ!?」




さっきとは違う意味で、
詰まったような声が出た。




そう、私の髪が、
ブラシを、通したのだ。




Oh!ブラッシング…!





洗面台の鏡に写る、悶絶した私。


髪は、前までと見違えるほど艷やかに見えた。




あとは、このだらしなく伸びた前髪だ。





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