引き籠もりの双子の姉を救った俺。





これは、
買い物をした甲斐があった。





私はウキウキしながら
再びブラシで髪を梳かす。



今なら、オシャレをしたい女子の
気持ちが分かる!






「ただいまー」




玄関からお母さんの声がした。



サプライズで、見た目が変わった私を
見せて驚かしてみよう。




そう思って、洗面台をゴムやらピンやらで
荒らしたまま、玄関へ向かった。










スーパーからの帰りで、
ビニール袋を持ったお母さんが、
靴を脱いでいる。





「おかえり」




「美穂!?」




思ったとおり、目を丸くして驚いている。





「どうしたの!?すごく、いいじゃない」




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