引き籠もりの双子の姉を救った俺。
「この前、通販で色々買ったときのが
届いたんだよ」
小声で、説明する。
「美穂…」
お母さんは、私の変化にすごく
喜んでいる様子だった。
じゃがいもや玉ねぎの入ったビニール袋を
落としかけてたし。
「良かった」
お母さんは目尻に涙まで浮かべている。
私はウキウキしていた気分から
少し複雑な心境になったけど、
でも、良かったと思った。
そのとき、
お母さんの背後の 玄関の扉が開く。
立て続けに帰ってきたのは、広樹だった。
「ただい……ぇ!?」
お母さんと同様に、目を丸くさせて
ビックリしている。