引き籠もりの双子の姉を救った俺。
俺のその言葉にパァと顔を輝かせる由紀。
「じ、じゃあ駅前で10時から
デートして下さい!」
「10時からな。了解」
俺は、この一ヶ月弱。
相当、由紀に心を動かされたと思う。
「ありがとう。
あっ、ちょっと待って。
あのお店行ってもいい?」
由紀はそう言ってキラキラした内装の
いかにも女の子女の子した
アクセサリーショップを指さす。
一緒に店内に入ると、
由紀は嬉しそうな顔をして商品を見ていく。
「か、かわいー…」
由紀が気に行ったのは、
ハート型のネックレス。
「でも、ちょっと高いなぁ。
今月の分じゃ足りないし…」