引き籠もりの双子の姉を救った俺。
由紀が付けたら、似合うだろうな、
と素直に思ったので、
「俺が買うよ」
と言ったが少し後悔する。
「広樹くん!?
い、いいよ!大丈夫!」
謙虚だからそうやって断るに決まってるし、
プレゼントするなら、
サプライズのが由紀を驚かせることも
できただろうに。
「でも」
「全然いいからね!
…あれも可愛いー」
由紀は少し赤くなって断ったあと、
違う商品を指さした。
由紀に着いて行くと、
今度は普通のシュシュだった。
「よし、レジ行ってくる」
デザインは白に 濃いベージュのドット柄で
クシュクシュした感じが可愛い。
由紀に似合うだろうと思い、
それを手に取り、レジへ向かう。
由紀は幸せを
噛みしめるような表情をしてた。