引き籠もりの双子の姉を救った俺。
1月1日。0時00分。
年が明けた。
「あけましておめでとう」
リビングに珍しく揃った
私たち家族四人。
声を揃えて、新年の挨拶をした。
テレビは、さっきまで
カウントダウンの番組をつけてたけど、
すぐにガキ使に変える。
新年は、不思議な気分になる。
夜中なのに、昼間みたいに過ごすから。
私は年越しそばならぬ、
年明けうどんを啜りながらそう思った。
隣では、蕎麦派の広樹が
年越しそばを啜ってる。
「あっはっは…!」
私と広樹の、対面的な位置に座る
お父さんとお母さんは、
テレビを見て爆笑している。
私もうどん吹き出しかけたけど…。