引き籠もりの双子の姉を救った俺。
心の中で言い訳をしたが
自分が悪いのは一目瞭然。
絶対怒ってるよな…美穂。
でもどうしようか。
謝るにしても、
無視られる可能性がある。
俺は休み明けで、
久しぶりの学校の授業中、
そんな風に考えていた。
「広樹ぃ」
眠たげな太一が声を掛けてくる。
放課後、由紀は用事があるので
先に帰ってと言ったのだが、
すぐ終わりそうらしかったので
待っているところだ。
教室には太一と俺以外いない。
その太一は、
帰りのHRくらいから居眠りしてたので
憐れだ。
「ありり?由紀は?」
「なんか用事あるって」
「用事?……」
なにやら、考え込んでる模様。